忙しさに追われる日々の中で
毎日、やることが次々に押し寄せてくると、
私たちはいつの間にか「何かをしていないといけない」と感じるようになります。
予定を埋め、作業をこなし、何かを進めていないと不安になる。
そんな感覚に覚えがある人も多いかもしれません。
止まっている時間はムダに感じられ、
休んでいると「サボっている」と思えてしまうことさえあります。
動き続けることの落とし穴
確かに、動いていると達成感があります。
誰かの役に立っている実感や、安心感も得られるかもしれません。
けれど、ずっと走り続けていると、
本当の自分の気持ちや、疲れに気づけなくなっていくことがあります。
無理をしていることにも気づかず、
いつのまにか心や身体が限界を迎えてしまう。
そうなる前に、大切なのが「立ち止まる時間」です。
何もしない時間の価値
「何もしない時間」は、決してムダではありません。
ただ静かに過ごすことで、
それまで見えていなかった自分の気持ちや、本音が浮かんでくることがあります。
静けさの中でこそ、心の奥にしまっていた小さな違和感や、
ほんの少しの気づきが、ふと顔を出すのです。
それは、忙しさの中では得られない、大切な感覚です。
今日のワーク
5分だけで構いません。
スマホや作業から離れて、静かな時間を過ごしてみてください。
目を閉じても、窓の外をぼーっと眺めても構いません。
ただそのまま、呼吸や気持ちに意識を向けてみましょう。
・今日の自分は、どんなことを感じている?
・身体はどこか疲れていない?
・思い浮かんだことに意味をつけず、ただ受け取ってみる
何か明確な答えが出なくても大丈夫です。
ただその時間を持つだけで、心の中は少しずつ整っていきます。
おわりに
動くことも大切ですが、止まることにも意味があります。
何もしない時間の中にこそ、今の自分に必要なヒントが隠れていることがあります。
せわしない日々の中でこそ、
少し立ち止まり、自分の心と向き合う時間を持ってみてください。
その静けさが、新しい気づきを運んできてくれるはずです。